Resonance Voice 〜声と響きの探究ラボ ブログ🎶

声のワークショップ(ボイトレ)「Resonance Voice(共鳴の声)」主宰 及び 司会・MCを務める 丹澤 寛が声や音を面白く探究しているブログ!!

ジェネレーターとして小学校訪問 〜 三年生の子供達との豊かな時間🎶

先週金曜日、市川力さんに連れられて教師ではない立場の大人9名が葛飾の公立小学校を訪問

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その土地を初めて訪れた大人が、子供たちと一緒に「街歩き・街たんけん!」、歴史的な場所や有名な場所も良いけど、身の回りのご近所を面白がりながら歩く!

 

力さんが提唱している「ジェネレーター」、何かを教える「ティーチャ」ではなく、大人自らが率先して面白がるのが「ジェネレーター」今回はその何がジェネレートされるか!の実験です
*ジェネレターのことが詳しく分かる本「クリエーティブ・ラーニング」はこちら

https://www.amazon.co.jp/クリエイティブ・ラーニング-創造社会の学びと教育-リアリティ・プラス-井庭-崇/dp/4766425723

 

大人一人に、小学生3年生6人で一組となりスタート!何しろ私は初めて訪れた街。まずは子供達が行きたい方向に足を進めます。校門を出た所の商店街には魚屋さん、お豆腐屋さん、ケーキ屋さん。。。色々あって面白い

 

しかし、子供の中で二人ほど「グズグズしてないでもっと早く歩こうよ!」と言い出す子が!いつも通っている道なのでそうなるのも当然ですね〜

 

そして商店街を抜けた所のお家の駐車場の屋根から何やら小さいものがぶら下がっている!よく見ると「みのむし」それも二匹三匹ではありません。十匹くらいぶら下がっている。丁度その家の方がお掃除をしていたので、箒の柄を使って採ってもらうことに!しかし中々採れないので、しょうがないので私が思いっきりジャンプ!手が届くのに粘着力が強く採れない!二、三回ジャンプしてやっと捕獲!下の方にも発見したので、子供達もその粘着力に驚きながら数匹捕獲!

 

そのお家を後にして歩きながら私は子供達に投げ掛けてみます「ねぇ皆んな!『みのむし』になりきったら、どんな感じかな?〇〇ちゃんどうかな?」」と。すると「私まっすぐ伸びてます!!」と両手を身体にくっ付けて「きょおつけ」の姿勢。私は「おぉ来たな!」と思ったので、すかさず「じゃあ皆んなで『みのむしポーズ』をしようか!」と提案して皆んなで整列して背筋を伸ばした写真をパチリ

 

この頃からグループを離れて歩く子がいなくなり、私に「あじさい見つけたよ!」「ここにもあじさいあるよ!」とか「この壁に貼ってるシール面白いね」と皆んなで一緒に歩き出しました

 

地面に目をやる子も出てきて、何やら落ちていたガムの包装紙を見つけて「あっ、スーパミントと書いてあるよ!」と教えてくれます。それに乗らない手はありません!私はすかさず「じゃ皆んな声を合わせて『スーパーミント!』と言ってみようか!せぇの!!」しかし、子供達は小さな声で「スーパーミント。。」なので、私は更に「せぇの!」と掛け声をかけてみる!子供達は今度は中くらいの声で「スーパーミント」私は更に「せぇの!!」と掛け声をかけると!皆んな揃って大きな声で「スーパーミント!」

 

その後、赤色のお家、青色のお家、緑色のお家を発見したり、色々な注意シールを発見したり。タバコ屋さんでは「空を見上げていこう!」と書いてあるポスターを見つけて皆んなで空を見上げたり!小川で小海老や、じょろう蜘蛛を発見したり。。。。!

 

最初の方で先を急ごうとしている子に改めて「どう面白い!」と聞いてみると、「うん!面白い!色々発見したね!!」と目を輝かせて答えてくれました

 

学校に戻ってからは何を発見できたか!の発表です。それに備えて模造紙に何を発見できたか発言してもらって私が書き出します。子供達は自分が発言したことを書き出してあげると嬉しくなり、更に発言してくれるんですね!(これ大人も一緒だけど子供は特にですね)発表の時は、当然私達の組は皆んなで「みのむしポーズ」をしたり、合言葉の「スーパーミント」を大声で三回ほど唱えたりと元気に発表!!

 

後日この「街たんけん」は「地図=知図」に落とし込んで探求を更に深めるのです。「地図」の概念を最初に与えるのではなく、自分達が歩いた経験から「地図」をへのアプローチですね

 

帰り際には子供達は私の手をとり「えーもう帰っちゃうの!給食一緒に食べようよ!」「次いつ来るの?来てくれるよね!」となんとも嬉しい状況

 

今回は「面白がる」ことの意味を体験でき、更に子供目線に立つと大人が忘れている「何かピュアな物」に気付かされたり、何より子供からエネルギーをもらった良き場でした

 

そしてこれは一期一会だからこそで、反対に毎日子供達を接している教師の大変さも実感しましたね

 

実は私の亡き母は小学校の教師をしていて、甲府から上京して最初の赴任地が学校は違いますが葛飾の小学校でした。今回は亡き母に見守られながらの体験だったのかな〜

 

今回は今まで未体験のことをすることで私の中にも新たな可能性の扉が少し開いた経験でもありました

 

いやー子供たちとの時間は楽しかったなーー!!

 

自分が育った土地。自分達の目で発見し、興味を持ち段々と段々と深く探求してみる。そして自分が育った土地を自然と愛する

 

大人の自分も再度身近な発見を大切にして、掘り下げて面白がるべきだよね!!