Resonance Voice 〜声と響きの探究ラボ ブログ🎶

声のワークショップ(ボイトレ)「Resonance Voice(共鳴の声)」主宰 及び 司会・MCを務める 丹澤 寛が声や音を面白く探究しているブログ!!

ロシアの音 〜 ロシア国立交響楽団のチャイコフスキー演奏の本物の音🎶

「 声の探究屋 」丹澤です

 

その国の作曲家の音楽を、その国のオーケストラが演奏した物を聴くと、こんなにもその国を感じるのか!の体験

 

先週末、音・音楽に詳しく私をクラシックの世界に連れて行ってくれた友人に連れられて、チャイコフスキー交響曲第4番、5番、6番を「ロシア交響楽団」が演奏するコンサートに足を運びまし (写真はローソンチケットより)

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私はCamino(スペイン巡礼)に行き、スペイン的なラテンが好きだな〜と思っていたので、ロシアどうかな?と思ってたのですが、その迫力、重厚さに圧倒されました。正確には力で圧倒された言うよりその大地性の奥深さを体感しましたね

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まずはペットの鳴り響き感!ズドーンと直線的で野太い音にまさしく度肝を抜かれました。事前にyoutubeで予習していたものとは桁違いの現場感。しかしその音は身体への圧迫と言うより何か清らかに身体に入ってくるこの矛盾した体感

 

「わぁ!これはロシアにはかなわないな!」と思ったのと同時に脳裏にはプーチンやロシアの帝王がクレムリンで登場する場面。まさに帝国感

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そして弦楽器と共にコントラバスの奏でる重厚感。広く広く果てし無く広がる平原。日本の様な山海地形ではなく、広大な広大な大地。そこにシベリア鉄道が走っている

 

その重厚さの上に綺麗な綺麗な弦楽器の調べ。それらの幾重にも織り重なったその音の緻密さ・繊細なのだけど、大地を感じるその「音」。音楽と言うよりその「音」。楽譜・音符では現せないちょっとした音の長さやうねり方や響かせ方

 

私はロシアに行ったことがないけど、頭の中は知識で知ってるロシア一色に!とても低レベルな感想になるけど、ウォッカだなボルシチだなー、ピロシキだなーと。そしてウォッカを何杯飲んでもヘコタレナイ体力がこの音作っているのだろうな。何を食べたらこの音が作れるのだろう??と。多分ロシア人では無い国の人がこの音を練習しても、何年間も練習しても少しは近づくことはできたとしても真にこの「音」にはならないだろう

 

それ同時にと思ったのがその土地に実際住んで、その土地の物を食べてそしてそのDNAを持った人でないと出せない「音」ってありますよね

 

日本について考えても歌舞伎や能の声、そして演歌のこぶしも外国の方には難しいし、譜面には現せないその間合いや抑揚などは取得する以前に理解する段階で難しいでしょうね。日本人なら例えできなくても分かる感覚がある

 

今回はこんなにもロシアを感じるとは思いませんでした。そして今まで私の中でロシアは重厚すぎて、少し暗さもあって少し敬遠していたところもありました。しかし今回の重厚な中にも清らかな物を感じる身体性は嫌ではなく、大地性とも置き換えられるその体感は日本人にも分かる感じがしました。日本人は身体の上部=頭部で在る事より、肚を中心として大地と繋がった在り方の方が合いますからね

 

そして今回これほどまでにロシアを感じることができたのは「ロシア『国立』交響楽団」だったのも一つの要因ですね。そういえば昨年の秋に私は「スペイン『国立』バレエ団」を観に行ったのですが、その時もまさしくスペインを体感しましたで。ラテン的な華やかさと同時にある哀愁。やはり「国立」の物はその国を良い意味で背負っている訳で、流行りに左右されずその国の本質を観せてくれるのですね

 

今後もこの様に「国立」的なものでその国を体感できる催しには出掛けて行く事にしよう。そしてその外国の事を体感すると、その裏には必ず「日本だとどうだろう?」と考えてして日本を更に探究したくなりますね

 

なので今回も「ロシアの音」に触れたので、私の中では「日本の音」「日本人の声」の探究モードが触発されましたね。そういえば先日足を運んだ熊野は大地性と同類の土着性でしたしね

 

声・音を更に探究(丹究)していきまーす🎶

 

*「声のワークショップ」開催日程

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